がんにまつわる
「病気の不安、医師に対する不満」への取り組み


月刊『ヘルスケア&ケア』(2001年11月号)

“人間”としての患者に
がん専門病院も対応しきれず
行き場を失う“がん難民”

国立がんセンターは、がんの専門病院であり、がんの治療に関しては日本でトップ。しかし、がんという病気のみならず、がん患者という“人間”にきちんと対応できているかというと、必ずしも対応できていないのが実情です。
手術の結果、がんの進行度や転移の状況が分かった場合に、過去の蓄積されたデータから、あなたと同じような進行度の人は今まで30%の人が死んでいますよ、というようなことが告知されたりする。
このような状況では、患者さんは非常に不安になります。でも不安になっても、医師はその不安に対応できないのです。

「がん総合相談センター」とは?
患者と病院の橋渡し

訪れる人は8割が本人、2割が家族。既に治療経験済みで、治療中や経過を見ている状況の方が多いです。患者さん一人ひとりの不安・悩み・問題を聞き、その悩みを解決するにはどうしたらいいのか、という道を指し示すことを「がん総合相談センター」では目指しています。
今その患者さんがどのような状況にあるかを解説すること。現在の状況を説明し、今後どのようにしたらいいのか、方針を立てる。そのためにはどこの病院にいったらいいのか、とか、あるいは現在かかっている病院での医師への質問の仕方も説明します。

患者自身が納得するために “セカンド・オピニオン”の必要性

“セカンド・オピニオン”とは、ある1人の医師がいったことが正しいことなのか、もう1人の医師の意見を聞くことで患者自身が治療法を確かめ選択する方法のこと。“セカンド・オピニオン”という考えを広めていくには、医師と患者の信用問題などでは決してなく、患者自身が治療法に納得するために必要なもの、という認識が医師の間で定着することが必要です。

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